灰羽連盟

2002年放送のファンタジーアニメ。
空を落ちる夢を見た主人公・ラッカが壁に囲まれた「グリの街」で生活を始め、いろんな謎があることを疑問に思いながらも仲間たちと楽しい時を過ごすが、やがて夏の終わりにひとつの別れが。そしてラッカは改めて灰羽とはなにか、自分の存在とはいったいと苦悩し…という話。
派手なバトルとか絵的な萌えとかがある話ではなく、現実を生きる我々にも通じる生きるということの根源的不安や罪と赦し、日常を淡々と描きながらそんな中の悲しみや苦悩を描く物語で、一般的なアニメとはかなり方向性が違う作品です。最後まで外面的には大した事件は起こらないのですがキャラクターの内面の葛藤は非常に強く、そういった精神的なことがテーマです。
作風は合う人合わない人いますね。ただし音楽や世界観は非常に魅力的だと思います。
百合的にはラッカが灰羽として生まれたときから親身に世話してくれるレキへの想いが最大の見所なのですがレキには別に想い人(男性)がいたりします。しかし悲しみを秘めたストーリーのなかでの2人の強い結び付きは純粋で美しく、心を打たれることは間違いないです。他にもネム×レキ、ミドリ×レキも注目できると思います。
作品としては主題がなんなのかに注目して観れば本当に素晴らしい、感動できるでしょう。私はいろんなアニメを観ましたが一番好きですね。

人によって評価が分かれるだろうが、私にはすごく心に響いた。

一度見たら一生忘れられないんじゃないかと思うぐらい、印象に残る作品。

壁で区切られた町で静かに暮らす、「灰羽」と呼ばれる天使たちが主人公のファンタジー。綺麗な世界観と独特の雰囲気が漂うなか、穏やかに淡々と物語が進んでいきます。

メインは、主人公のラッカと、ラッカによくしてくれる、優しくも謎めいたレキの２人の話。２人は物語が進むにつれ、お互いをかけがえのない存在と思うようになっていきますが、作品の雰囲気上、静かな絆といった感じ止まりで、百合度は低め。
ただ、静かでゆったりとした幻想的なファンタジーの世界観が好きな方は、かなり楽しめると思います。